お茶 (インド~チャイ編)
今日からしばらく、日本茶、中国・台湾茶、そしてインドのチャイなど、私が飲み歩いた国でのお茶エピソードを書いてみようと思います。ちなみに私は大の珈琲党なのですが、数年前、わけあって日本茶アドバイザーになった。そして2019年には一年間だけドイツで日本茶を広める使命をもつ『日本茶大使』なるものも経験させてもらいました。私の勘違いで継続することはできなかったのですが、それでも2度ほどドイツ人の前で日本茶の茶会を開催することが出来たこと、私の中ではとても良い経験になっています。
そんな理由もあって、私は時間と興味が続く限り、色々な場所で様々なお茶の飲み歩きをしていて、日本茶アドバイザーとは何ら関係がないのですが、今日は何となくインドの『チャイ』について取り上げていこうと思います。
インドに行ったことがある方はご存じだと思いますが、インドで一番早起きなのはやはりチャイ屋さんではないでしょうか。同じ意味ではドイツはパン屋、日本は多分新聞配達屋さんということになる。兎に角、私はインドへは主にヨガを深めにいくために訪れていて、2009年に初めて訪れ、その後も定期的に行っているので、計10回ほど訪れていると思います。私の場合、特に心に決めたグル(師匠)がいるわけではないので、訪れた先々で自分にあったヨガの先生を探すのですが、またそれもインド旅行の楽しみ方の一つであり、ヨガの、インドの凄いところだと思っています。まぁ、そんなこんなで、私は朝が早い。瞑想から入ると朝5時ごろからスタートになるので、準備を入れると早朝4時には起きなければならず、とはいえ、起き上がって、なんとか体を動かせたとしても、頭が思うように働かずで・・・。そこで、私は必ず近場のチャイ屋台に立ち寄って、一杯の甘~いチャイを飲んでから瞑想なり、アーサナのクラスなりに参加することが習慣になっているのです。そういうわけで、落ち着く場所が決まると、まずは朝からいそうなチャイ屋さんを必ずチェック!インドに行くようになって、初めのうちは衛生的にどうなのか心配で屋台での飲食は気を付けていたのですが、今では全く気にならなくなりました。それだけ屋台のチャイは美味しいのです。そして安い。さらに色々な人と会話することもできる。(インドの公用語はヒンズー語ではあるけれど、それぞれの地域で違う言語が使われており、インド人同士でもヒンズー語よりも英語で会話している光景をよく見かける)でも安いだけあって、飲み終わるとグラスの底には黒い茶葉が残っていたりして、気を付けないとインドを出るころには歯が真っ黒になんてことも。(笑)帰る前にはインドの歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらったりもよくしていて、思い返しても本当に良い思い出です。勿論、ちゃんとしたお店で飲むチャイも、やっぱりとても美味しくて、ミルクが濃いのか屋台よりも濃厚な味がします・・・。もしそういう場所で飲む機会をもてたのであれば、お砂糖は別にしてもらって、マサラチャイ(スパイスティー)を試すのをお薦めします。屋台のチャイ屋さんでは特別注文はお願いできないのですが、英語が理解できる普通のレストランなら多分用意してくれるはず。特別にお願いしないと、容赦なく甘いチャイが運ばれてくるので、甘いものが苦手な方はお気をつけて。
それから列車の中で飲むチャイも最高に美味しいので機会があったら是非一度お試しを!特に早朝のニューデリー駅から始発列車に乗って旅立つときの一杯のチャイ。格別です。大きな朝日と共に、大勢の行きかう人々、列車に飛びのったり、つかまったり、座席指定がないと列車に乗り込むのもある意味命がけなのではありますが、でもそこで見る光景はどれも活き活きとしています。とにかく力強い生命力を感じずにはいられず。そんな光景を見ながら飲むチャイは、何か特別なエネルギー源でもあるかのように、自身の身体の中にエネルギーとして吸収されていきます。そしてなにより車窓から見える景色は人生いろいろと悩んでいる方には本当に良い力を与えてくれるのではないでしょうか。自分の悩みが(一時的にでも)なんだかとても小さく感じてしまうような、そんな光景がもしかしたらみられるかもしれません。
『インクレディブル・インディア』
色々と問題もある国ではあるけれど、インドは本当に不思議があふれている国。現在のコロナの影響のことを考えると、心から心配になりますが…。でもきっと大丈夫!また必ず行きます。
最後に、私がインドのある家庭でならったアバウトなマサラチャイの作り方をお教えして、このブログを終えようと思います。
【用意するもの】
鍋、牛乳、水、ティーバック(アッサムかあればインドのTajimahalの茶葉)、お砂糖(必要な方のみ)
スパイスは、カルダモン・シナモンスティック・生ショウガ・クローブ・ナッツメグ・黒コショウ、等々、お好みで
(マグカップ2杯分)
1・牛乳を1マグカップ分、水を同じく1マグカップ分用意してお鍋に入れ、弱火にかける。ティーバックは2つ(もしくは3つ)使い、一緒にお鍋の中に入れて煮出す。
2・スパイス類はお好きな量をすり鉢にいれて一緒にする。生しょうが一片は皮をむいておく。すり終ったらお茶用の袋に入れて、鍋のなかに。
3・お鍋が沸騰しないように気を付ける。
(沸騰すると場合によっては分離するので要注意)
4・お砂糖を入れたい方は、お好みで。
5・ゆっくり煮立てて、沸騰前に火を止め、出来上がり。ティーバックを使った場合はそのまま取り除き、茶葉を使い煮立した場合は最後に漉すことを忘れずに。
ティータイム
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