マインドフルネス
『鬱』かも? 私の経験談より
2年ほど前、私は実家でのある出来事を通して急激なストレス状態に陥った経験があります。
「私なら大丈夫」初めはそんな風に高を括っていました。
何故なら、高いコミュニケーションスキルを必要とされる接客業という職業柄、メンタルヘルスに関してはもともと興味があり、ヨガや様々なメンタルワークの知識やスキルは充分にもっていたのが理由です。
でも実際の生活では、それまで自分が本当にそのスキルを必要とするほどのストレス状態を感じたことはなく、それがその効果なのだと思っていたくらい。(笑)
そんな私でも、その時は一睡も眠ることが出来なくなるのに1週間もかかりませんでした。
それだけ自分でも自覚しないようにしていた「恐れ」を急激に感じたのが原因だと思います。
『こんなに弱いんだ・・・』
強くなったとばかり思っていたからか、あまりのあっけない自分の脆さに正直とてもショックだったのを記憶しています。
私の場合、不眠は勿論のこと、その症状は主に自律神経の乱れから起こる動悸、肩こり、頭痛、前頭部の覚醒感覚で、特に一番恐怖に感じたのは、自力では元の自分には戻れなくなってしまったこと。体を誰かに乗っ取られているような、自分の行動の意図も分からず、挙動不審行動をとるようになってきたことでした。
これがうつ病の手前の状態なのだと初めて・・・。
(この時点では、まだ急激なストレスが加わったことによる自律神経失調症か適応障害)
ただこうなってしまうと自力ではどうにも出来ず、頼りになる波動調整の専門家に早速相談。そして、兎に角近くの町医者に行き、睡眠薬と自律神経の乱れで硬くなり、痛みが出ていた首、肩回りをほぐす作用のある薬を処方してもらいました。でも正直、薬に慣れることが怖くて、いざという時まで、服用する気にはなれず・・・。
そんな時、とても役にたったのは、やはりマインドフルネスの知識、特に呼吸法でした。
それまでも興味でMBSRの8週間トレーニングにも参加し、毎日のヨガの実践はしてきたけれど、正直その効果はさほど体感は出来ず。でも初めて「これか!」と納得。眠れないうちは簡単なヨガのボディーワークでさえすることが困難だったのですが、呼吸瞑想ならなんとか。(最後に簡単な呼吸法を紹介します)
このトレーニングを意識的に続けるうちにまた徐々に眠れるようになり、少しずつボディーワークもいれ、2週間くらいで自分感覚(自分軸)が戻ってきたことを実感。
眠れるようにもなり、お陰で、なんとか最悪の状態になることからは避けられました。
そしてこれも大切なのですが、可能であればそのストレスの元凶となっている事柄から一時的にでも離れること。仕事などの場合、なかなか難しいとは思いますが、出来る限り、適度な休憩をいれて(自然に触れたり)、どっぷりとその状況と向き合い続けることだけは避けること。
もう2度と感じたくはない体験ではありましたが、でも今考えても本当に貴重な経験でした。
そしてもう一つポジティブ面があるとすれば、それは1週間で5キロほど痩せたこと! ( 綺麗な痩せ方ではないので、お薦めいたしませんが・・・)
どれだけ頑張ってもなかなか痩せないからこそ、正直びっくり。ストレスって本当に凄い!
たった一週間でゲッソリでした😨・・・。
脳が慢性的に疲労している現代の忙しい生活の中、なかなかじっくり意識を向けることが難しい自分感覚。体調、メンタル面での変化を即座に察知するためにも、日ごろから簡単な呼吸瞑想をする習慣を身に着けることを、この先行き不透明な今、皆様にもお薦めしたいと思います。
〖心と体が健康でさえあれば、どんなことでもなんとかなる!〗
【簡単な呼吸瞑想法】
1・座っても(背筋は伸ばす)、寝ていても大丈夫。1分から3分程度自然な鼻呼吸をする。
2・鼻から入った空気が胸に入り、また鼻から出ていく様子を意識して観察していく。
3・そのまま腹式呼吸に入っていく。鼻から入った空気をお腹いっぱいにいれて、そしてまた鼻から出していく様子を観察する。吐くときは、吸う時よりも長く、ゆっくり。
4・そして、全身に空気をめぐらすイメージをしながら、呼吸を続ける。
5・最後はまた自然な呼吸に戻っていく。
ポイント・途中で何かを考えたり、思ったりしても、それを追わず、再び呼吸に注意を戻すこと。
マインドフルなティータイムもお薦めです
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