希望への扉

「なんとなく・・・」私の道は、いつもこんな感覚から始まる。

受験や就職、確固たる目標をもち、そうしなければいけないからと流れにのって開けてきた扉もある。でも良く考えてみると、私は「なんとなくそんな気がする」と、不明慮な動機から未来の重要な目標を設定してきたことが多かったように思う。目指す動機が今一つ曖昧だったからか、一度つまずくと再び立ち上がるための理由探しに苦労した。でも不思議とどれも最終的には上手くいくし、そして何より「なんとなく」から選んで開けた扉から伸びる道は、その後も長く続く道となって自分の前に続いていく。


中学3年生の頃、高校受験の面接試験に備えて未来の夢を考えていた。

その時、何故だか出てきた将来の夢が『スチュワーデス』。英語が好きだったこともあるが、当時、私の周囲には航空関係の仕事をしている大人はおらず、飛行機に乗る夢を語る人もいなかった。外国にもさほど興味はなかったし、当時の流行りドラマの影響もあまり受けてはいない。そんな私からなぜ『スチュワーデス』が出てきたのか、今でも時々考える。結果的に私はその中学3年生の頃に感じた「なんとなく」に希望を託し、未来への扉を開いた。ただひたすら、迷うことなく、20歳でその夢を叶える道を進むことが出来た。そして今も『フライトアテンダント』という仕事を続けている。そしてあの時、その扉を選んだことに一つの後悔も感じてはいない。


現在、私はドイツに住んでいるのだが、約20年程前にこの国にやってきたときもそうだった。友人との旅行で、ただ一度だけ訪れたことがあっただけの土地。当時の私は、ヨーロッパより、北米に意識が向いていて、カナダやアメリカに良く訪れていたし、そこで新たな扉を開くはずだった。友達も、そして当時のパートナーもそこにいた。それでも何故だか『ドイツ』だった。私はその後、その思いの理由を知るため、当時、持っていたものを手放し、ドイツに行くための最善の方法を考えた。そして結果的に仕事を得るというベストな方法で願いを叶えた。どうしてかはわからないけれど、でも「大丈夫」と、何故だかとても強い自信があった。

ここでの思い出を振り返ると、良いことも悪いことも、全ての経験がただただ私を賢く、強くしてくれた良い思い出であるのは間違いないのだけれど、でもなぜドイツだったのだろうか?

その答えはもうすでに私の中で納得する形で見つけることが出来ている。


そして、私はこのコロナ禍を機に、ここ数年なんとなく自分の中に感じていた思いに向き合い、本気で自分にスイッチを入れる勇気を持つことが出来た。若いころの純粋な勢いだけを持って前進する、ということは流石に出来ないのだが、培った知恵と経験をもって、次への扉を開けようと必死に奮闘している自分がいる。こんな自分・・・正直、悪くない。


この「なんとなく」という感覚が、『直観』だということに気が付いたのは最近のこと。

そのことをはっきりと私に教えてくれた人がいた。

この『直観』が、私にとっての希望への扉を開く鍵。

そしていつか、今自分の前に立ちはだかるこの扉も、パワー全開で開けてみたい。身動きがとれない現状で出来ることは限られてはいるけれど、でも出来ることを黙々とこなしながら、今はただそのタイミングがくるのを待つ。


すでに充分なくらい楽しく、思うように生きてきた私ではあるけれど、この扉を開けた先がどんな未来に繋がっているのか、少し不安はあるものの、心からワクワクした気持ちで見てみたい自分がいることを、今はただ感じずにはいられないのである。


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