『強み』をテーマに
【輝く未来のために】
私が日本で受けた学校教育は、何かに秀でた特別な才能を活かすというよりも、全てがある程度平均的に出来ること、誰とでも仲良くなれること、人に迷惑をかけないこと、先生や大人のいうことを良く聴くこと、このようなことが望まれた時代の教育だったと思います。横並びで、出すぎず、はみ出しすぎずいること。ありがたいことに、私は少しだけ人よりも繊細で感受性が強いくらいのネガティブ要素のみで、それ以外はある程度無理なく平均以上に言われたことをこなせる子供でした。流石に高校生くらいからは、好き嫌い、得て不得手などの差がくっきりはっきりとしてきたように思いますが、それまではそういう自分に疑問を持ったことも、生きづらさを感じたこともなく、学生生活を終えました。そんな私が20代前半で日本を離れたわけですが、決して日本での生活に不満があったわけではありません。表向きは、外の世界で自分を試してみたかったからなのですが、裏の理由は、日本では自分を上手く表現することができず、どこか苦しかったからだったのだと後で解りました。この感受性の強さからくる自縛癖、外での経験は私が子供の頃からずっと心の中で抑えていた感情を吐きだす術を覚え、自分を縛る考え方から、自由に自分を外せるようにしてくれました。今ではこの感じやすい性質も、自分でコントロールすることができるようになり、私の強みの一つになっています。
人はどちらかというと長所よりも、短所の方に目が行きがちで、特に日本人の場合は「謙遜」や「能ある鷹は爪を隠す」という言葉やことわざにもあるように、あまり自分の長所や強みを他人にアピールしないことがよしとされるところがあると思うのですが、これが人口の多い国や、競争の激しい社会、欧米社会などでは通用せずで、これらの場所では強いアピールは必須。とはいえ、私も自分を必要以上にアピールすることは苦手で、目立つのもあまり好まず。海外生活はしておりますが、どちらかというと日本人として生活していることが多く、意思表示、特にYES or NOをはっきりさせること以外は、そこまで自分の強さをアピールする必要はありません。ただ日本に住む付き合いの長い友達からは、その点において「きつい」などともたまに言われますが、それでも昔のように本音を言わず、抑えるだけの私よりは付き合いやすいようです。ドイツでの友人付き合いにおいても、紆余曲折はあったものの、今は私のソフトさや曖昧さも個性として受け入れてくれている友達ばかりで、とてもらくです・・・。このように体験、体感するという形で、時間はかかりましたが、私は自分の強みも弱みも見つけることが出来ました。
私の経験談になってしまい、申し訳ありません。今日はここで『強み』について書いていこうと思っており、このような出だしになってしまいました。
ところで、皆様は『ポジティブ心理学』と、『ストレングスファインダー®』いう言葉を耳にしたことはありますか?私は10年以上前に日本の大学で心理学を学びましたが、その時にはまだこの二つの言葉はあまりポピュラーではなかったように思います。(というより、記憶にない・・・)
今回、何故このテーマにしたかというと、近々仕事や社会で活かせる『強み』をテーマにセミナーをしたいと考えているからです。(まずは作らないと・・・😅)自身の経験からの知識は勿論、それ以外に、何か面白いツールになるものはないかと探していたら、この2つが目に留まり、何かの参考になるのではと思いました。
それぞれについて、簡単に説明すると、
ポジティブ心理学とは、人が仕事や生活においてやりがいや生きがいを感じ、より幸福に生きる『Well-Being』を科学的に追求する学問で、中ではキャラクターストレングスと呼ばれる24の『強み』を活用することを説いていて、VIA-ISという強み診断ツールがある。
そしてストレングスファインダー®とは米国ギャラップ社の開発したオンライン才能判断ツールのことで、web上の177個の質問に答えると、自分の才能や強みを見つけることができ、自分に合った仕事などを見つける判断ツールとして使われている。
心理、適正テストなどが多種多様にあるのは知っていますが、本当に色々とあるのですね。知りませんでしたが、後者の方はコーチングセッションのツールとしても使われているようです。(因みに、私はB-Brainという脳の活用傾向テストをコーチングを勉強中に受けさせていただきました。結果は右脳2次元型【温情主義】で日本人に多いタイプでした。予想通り!🤣 同時に、ストレス度も測定可能です)
経験のために、これらのテストも近いうちに一度受けてみようと思います。何かの参考になればくらいの感覚ですが、受けてみて結果がでましたら、また。
他にも、誰でも一度は自分を客観的に知るため(特に就職活動中)、自分の棚卸ワークをしたことがあると思うのですが、その際、強み探しにおいて言えば、人から褒められることに焦点をあてたり、また逆に短所だと捉えていたことの中にも意外な強みがあるという観点から探してみたり・・・・。場合によってはお金と、そしてことによっては時間もかかるかもしれませんが、自分探しに一番良いのは実際に経験したことから判断することだとは思います。
そして強みを本当の意味で活かすためには、強みを知ると同時に、自分の弱みも知っておかなければいけないということも大切です。その意味でメタ認知ワークもかかせずです。この両方を知った上で様々なことと上手くバランスをとっていかないかぎり、本当の意味で幸せに、自分の強さを社会で活かすことにはなりません。自分自身を俯瞰してみる作業は、どんなときにもやはり重要なことだと改めて思います。
今回はこれといったオチもなく、浮かんだことを羅列しただけになってしまいました。
それでも、今感じるのは、そう遠くない未来、仕事を選ぶということさえ、AIが総合判断してくれる時代がもう目の前なのだということです。膨大なデータが自分の適性に合った適職に、合理的に振り分けてくれる時代。楽といえば楽なんでしょうけど、でもやっぱり私は自分で選びたいし、その為にする努力を楽しみたい。
例えこれからどんなに時代は変わっても、選ぶ自由は残ると思います。
自分で自分を探す自由と、そして障害に向き合う強さは、永遠に誰もがマニュアルで持っていて欲しい絶対的な力(強み)だと私には思えるのでした。
9月1日から、関東では気温がさがるようです。皆様も体温調節をしっかり、どうか体調など崩されませんようご自愛くださいませ。8月も今日で最後。明日から気が一気にかわりそうです。
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