小さな幸せ
『今年初めての外食〗
昨日、友達のMちゃんに会いました。彼女ともかれこれ20年以上の付き合いになり、ドイツに来てから沢山の時間をシェアしてきた大切な友達の一人です。そんな彼女とも最近はなかなか以前のようには会えなくなりましたが、SNSでのやりとりなども頻繁にしていたこともあって、久しぶりにあった割には、あまり会っていなかったような気はせず・・・。
それはそうと、こちらでは先月中旬以降、政府によるコロナ対策「緊急ブレーキ」が徐々に緩和されていて(完全解除はもうしばらくはなさそうですが)、私の住むフランクフルトもワクチン接種済みの方や、24時間以内のコロナ陰性証明書があればレストランの外にはなりますが、座って食事も出来るようになりました。普通のお店も予約が必要だったり、入店制限はあるのですが、それでも再びオープンしたりと、街に再び活気が戻り始めているといった状況です。考えてみると最後にドイツで外食したのは確か昨年の10月末で、約7か月前。なんだかとっても不思議な感じです。
陰性証明書といっても、こちらドイツではあちこちにテストセンターがあり、抗原検査においては、市民は週に一度の検査を無料で受けることができます。週に1回という制限はありますが、それでもないよりはまし。地域や、検査を受ける場所にもよりますが、検査手続きも簡単で、私が通常受ける場所は事前登録は必要ですが、予約というわけではないため、テストを受けるまで少し並びますが、それでも結果は30分ほどでメールが送られてくるので、合計1時間くらいで全て終わります。これは勿論、スマートフォン等を持っている場合ですが、薬局などでは手作業で直接行けば同じように検査は受けられるので、日本の高齢者向けワクチン接種予約時の混乱のそれと比べると親切だなと思います。(流石にワクチン接種の予約に関してはこちらでも少し手間はかかりますが・・・)
ところで、今回彼女とはどこかで何か飲み歩きくらいはしても、基本散歩だけでもよいかとお互い思っていたのですが、天気もよかったし、折角だから少し早い晩御飯を食べてみようということになり、久しぶりの外食をすることにしました。今の季節、ドイツはやっぱり白アスパラガスが旬なのですが、他にも「何を食べよう?」と気持ちわくわく。メキシカンもいいし、どうしよう?なんて悩みましたが、結局、私たちが以前良く行っていたタイレストランに行くことにしました。実は、私は厳しいロックダウン中もこちらのお店には何度か来ていて(勿論、テイクアウトですが)、いつもはマッサマンカレーを注文するのですが、今回は少し変えて普通のタイレッドカレーを注文。(見た目はあまり変わらずです)そしてお決まりのタイアイスミルクティーも❤
とっても美味しかったです!(満足)
正直いうと、今までは1年や2年、外で誰かと食事が出来なくても、それが一生続くわけではないから・・・、くらいにしか考えておらず、外食がそこまで重要なこととは思っていなかったのですが、久しぶりに外に座り、人と食事をとってみると、こんなにも嬉しく、素晴らしいことだったのだなと改めて実感・・・。望んで感じさせてもらった幸せではないものの、それでもその瞬間はこの不自由さも「神様がくれたギフト」のように、こんな普通で、当たり前の小さな出来事さえもがとても幸せなことだと感じることが出来て、なんだか感謝してしまいました。
もう少し時間がたったら、ワクチンだなんだかんだと、もっと何かがくっきりと分かれていき、少し面倒なことになるような気もしなくはないのですが、それでもここはヨーロッパでドイツ。それぞれがそれぞれの主張、考えを自由に発言し、大切にしている国。私はこの国にいると、苦しくならない。誰も私のことなんて見ていないし、気にしていない。そう感じるので、私は私で自由にしていいのだと思えます。大変なことも多いのですが、日本のように皆が極端に同じ方向を向くことで、「私もこうしなければらない」と、自分で自分に制限をかけるような、そのような圧迫感をここにいると感じず。
精神的なことに関して言えば、いざとなったら日本人はどの国の人よりも強いと思うし、私は日本人の日本人たる在り方が大好きなのですが、それでも、私がこの国で学んだこと、その精神については、この先どこにいることになったとしても、たとえ日本にいる知人や友人に「そんな考え日本じゃね・・・」といわれても、失いたくないなと思っています。今年初めての外食とはあまり関係がないような最後の締めくくりになったような気もしますが、とりあえず、今日はこの辺りで・・・。
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